2006.04.09

Corel Corporation 株式再公開へ

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本社発表は こちら。( 日本語版 もありました。)

そのまあ、何といいますか、Painter は Version 6 の時に MetaCreations が 資産整理 したときに Corel Corporation に売却されましたが、引き取ったほうの Corel も経営困難となり、2003 年にはベンチャーキャピタルの Vector Capital に買い取られて上場廃止、その後かなりキツいリストラなどを経て、しかし、そのわりに元気に PaintShop Pro なども買い取り、ひとつ山を越えたところまで到達したようで、そういった内部事情が Painter IX および IX.5 には以前のバージョンより力が入ったことに反映されているのではないでしょうか。

Corel に買い取られてからすでに 3 バージョン。このまま続行しそうなので、Corel 本社の経営が軌道に乗ることはユーザーにとっても歓迎です。ついでですが、日本ではユーザーが少なめの CorelDRAW も使ってみるとかなり便利です。SOHO 的雑用に最適化されてます。名刺を作るのがすごく便利で感動しました(ラベル印刷機能でページ内に複数配置するのが簡単)。

関連記事は Globe and Mail (カナダの新聞)とか Red Herring (テクノロジー関連ビジネス情報)にも。

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2006.01.27

Painter IX.5 日本語版発表

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1 月 25 日にコーレル株式会社(コーレル・ジャパン)の新商品記者発表会が開催されました。評価用バージョンをいただきましたので、気がついたところから紹介したいと思います。

個人的に ココが気に入った というのは、こんなところでしょうか。

  • フォトペイント・パレットは Painter Essentials 3 で搭載されたもの。フルバージョンのほうも無償アップグレードで同じ機能を搭載、という今回のはからいはとてもうれしい。
  • とっても地味ですが、トレーシングペーパーの不透明度の調整が可能になったこと。これで「レイヤーにするほうがよい」と力説せずにすみます(図を参照)。
  • フォトペインティングの「自動ペインティング」は Painter にずっと前からある「ストロークの記録・再生」(これはスクリプトではなく、ワンストロークのデータです)の機能を拡張したもので、フルバージョンなら「ストロークの記録」ができるので、Painter Essentials 3 よりずっと柔軟に応用が効きます。単なる再生ではなく、ランダム要素を加えるので自然な仕上がり。スライダも「ランダム」、「筆圧」、「長さ」、「回転」、「ブラシサイズ」と充実してます(スライダ部分は Painter Essentials 3 と同じ)。
  • 「消しゴム」が別のツールとして独立。タブレットペンのサイドボタンでじゅうぶん便利ではあったのですが、ショートカットキーで通常のブラシと切り替えられるのは、さらに便利。また、こっちの「消しゴム」は種類が限られているせいか、切り替えが速く、軽い感じ。さらに、通常ブラシとデジタル水彩が混じっているところなんかでは、両方消してくれるので、使い分けを考えずにすみます。

あと、小さい不具合で直ってるのが何かあったけど、何だったっけ。いっぽう、評価版だからなのか、新しい不具合も混入してます。いつものこと、でもあるので、また気長に不具合報告していこうと思います。

今回の Painter IX.5 は、世界に先駆けて日本で発表、ということです。日本ではさらに、ダウンロードのみではなく、店頭パッケージとしても IX.5 を用意。コーレル・ジャパンがかなり気合いをいれてくれてるようですので、今後にさらに期待してしまいますね。

ところで、「9.5」ではなく「IX.5」なわけですが。CorelDRAW のほうはバージョンが 13 になって縁起が悪いので「X3」になったようで、それに合わせて Painter も IX になり、さらに IX.5 ということのようです。ちょっと前代未聞ですが、無償アップグレードなので文句は言いません。いつかは「Painter XXX」(トリプルエックス)とかになるんでしょうか。それとも「X」の次は「ターン A」とか……。

以下、いろいろリンクです。

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2005.03.02

コブシの花

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Expression 3 が「ハードディスクの肥やし」状態なので、ちょっと掘り出してみる。何か素材がすでにあって、それをベースに描けばけっこう面白いかも。ドロー系はなんとなくラクガキするには向いていないので、せっかく「最後の特売」で買った Expression 3 をほとんど使ってなかった。(いつもラクガキしかしてない、ということがバレますが。)

こういう水墨画ふうなストロークは Painter ではむずかしい。パターンペン(透明)がいちばん近いが、パターンの「縦の長さ」が一定なので、Expression のように、1 ストローク単位で始点と終点が決まることによる自然さが出せない。Expression はどういうことをやっているか、というと、ベジエ曲線 1 本ごとに登録してあるビットマップをレンダリングして乗せて描画している。これだけなら最近の Illustrator でもできるが、Expression のみが持つ機能として、「入力時の筆圧に応じてストロークの太さが変化する」、すなわちストロークに表情・表現(expression)が出せる、ということがある。(これはマウスでもストロークごとに編集可能。)

ベジエ曲線のデータとの比較画像は 【 こちら 】

……それにしても、ワザがまったくない使いかたで。単に描いただけ。作画時間 10 分ほど。もっとちゃんとした使い方の例は 海津さんの解説 で。

何やら Expression はマイクロソフトに買い取られ、このバージョン(より少し新しいもの)が無料配布されているようなので、興味があるかたはウェブ検索などしてみてください。

とはいえ、何しろ Painter IX 日本語版 は 3 月 4 日発売、です。

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2005.02.02

セーラー服

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Google 検索すると、この話題は情報が豊富。その理由は当然セーラー服ファンの存在。ネットでの情報の量は、話題の一般的な重要性 × この話題に興味を持つ人口グループのパソコン/ネット能力 × 同じグループの勤勉さ、あたりで決まってくるので、パソコンが日常であるグループが興味を持つ話題についての情報が多くなる。実世界とは違うネットの世界地図。「脳」にとってはそっちが現実だ。

この絵は 【 ペイントツール SAI 】 で。Painter IX のデジタル水彩に慣れたあとだと彩度がおとなしいと感じるが、これはデジタル水彩のほうが特殊なわけで。この描き味で予定どおりの価格で正式公開されるなら、やっぱりたいへん期待大。Painter フルバージョンはそれなりの値段なので、誰にでもすすめるわけにはいかない、というのと、(廉価版は現状ではちょっと機能をけずりすぎ)、日本から個性のあるペイントアプリケーションが発信されることがうれしい、という理由で、こっそり応援しています。

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2004.12.15

ペイントツールSAI

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リンクをたどっていったら、開発中のペイントツール(Windows 用)のページに行き当たりました。【 SYSTEMAX 】 の「ペイントツールSAI」です。筆圧対応だというので、テスト版をいただいてきまして、どんなもんかチェック。

これまで知らなかったツールですが、(開発中、それも「コアモジュール」の開発中という段階)、なんだか感触がよいのです。筆と水彩筆は「色を引きずる」ことができるブラシです。鉛筆は筆圧によるストロークの太さと濃淡の制御のみですが、ストロークに 補正 がきくので気持ちよくキレイに描けます。また、縮小表示では アンチエイリアス処理 がかかり、これもきれいです。

保存は BMP 書き出しのみ。キャンバスサイズは 1028 x 1028 固定。読み込む BMP ファイルのサイズは自由らしいです。色を自由に選べるウィンドウが出てこない気がする。こっちで気がつかないのか、テスト中だからかは不明。右クリックでスポイト。

線を引くことについては Photoshop よりずっとよいです。Painter や openCanvas とまとめてだいたい同じ、と言ってもよいかも。たぶん openCanvas より補正には重点が置かれてます。水彩は通常と「ウェットモード」があり、これもかなり面白い。シンプルな画面構成になっていて、筆圧コントロールを反転なんていうのはないので、色の混じり具合のコントロールがちょっとむずかしい気がするけど、「色を引きずる」ブラシは Painter 以外では貴重。oepnCanvas も周囲の色に反応はするが引きずらない。Photoshop CS は持ってないけど、Photoshop 7 から判断すれば、そういうことを想定したブラシエンジンではないですよね。また、動作は軽いと思います。

テスト段階なので無料で使えます。

[ 追記 ] カラーセットの下の領域が Painter のミキサーパッドにあたるので、ここで色を混ぜれば微妙な色調を作れるようです。

[ さらに追記 ] そういえば 【 Project Dogwaffle 】 のことを忘れていた、と思い出して、新バージョンから作成されたフリーで使える縮小版をインストールしてみました。Dogwaffle のブラシにも「Bleed」という項目がありますが、ペイントツールとしては SAI のほうが全面的に上だと思います。SAI はタブレットへの対応にもこだわりがあり、なぜか SAI だけで、Painter でも openCanvas でも 2 ドット右下にずれるポインタがまったくずれません。この「ちょっとずれるポインタ」は Painter のカーソル編集で対応もできますが、Windows ユーザーならちょっと SAI を試してみるのもよいのでは。

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2004.09.15

乗算塗り

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Photoshop のブラシって、「流量と不透明度がブラシをまたいで共通」だから、「特定の濃さの鉛筆」とかはプリセットに保存しないとダメなんですね。で、プリセットに保存されてる状態で Painter のブラシバリアントと同等。Painter には普通のバリアントのほかに、パターンやノズル設定もまとめて保存する Look というのもあって、これを両方合わせて Photoshop のプリセットになるのかな。

でも、このプリセット、フォルダの入れ子とかないから、あまりたくさんブラシは置けない。

Photoshop で描くとき不便するのは色の混じりにくさ。指先ツールでも混じりにくい。いっぽう、面白いのはブラシの描画にもレイヤーの合成モードと同じだけの種類があること。乗算にして塗れば線画が消えないし、影の部分だけ暗くするのも灰色で乗算で塗ればいいんだから楽だ。

そういうわけで、ブラシの描画モードをいろいろ変えてしばらく遊んでいました。

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2004.08.05

ツツジ

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デジタルカメラ写真を参考に、ArtRage でちょこちょこっと(油彩ブラシの感触チェック)。ArtRage はラフに描くにはいいかも。

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2004.06.27

陰影練習(脚)

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参考資料写真集を見てコピー紙に 0.5 ミリシャープペンシル。

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2004.01.23

くま跳び

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……と言うより「かぶ跳び」だけど、語呂の関係で「くま跳び」に。

吉井氏がご本人の [ blog ] で解説している Photoshop で 50% グレーのレイヤーに「テクスチャライザ」をかけて、加筆してもテクスチャが崩れないまま下のレイヤーで描画、というのをやってみた。Painter のテクスチャライブラリ( 2 枚目の CD に入ってたりするのもある)はすでにほとんど個別の BMP ファイルにしてあるので(こうしてさえおけば、Linar から選べる)、その中から見繕って knotty paper というテクスチャを使用。

Photoshop のテクスチャライザは最初からある 4 種類だかの他のものを使おうとすると、個別に読み込む必要があり、それも PSD ファイルでなければいけない。とりあえず BMP ファイルを開いて PSD に保存しなおして、それをテクスチャライザから使ってみる。なんだか継目の横線が出てしまう。なんじゃこりゃ。

試しに「フィルタ」-「パターンメーカー」で端の重なりはなしでパターン変換してから PSD で保存しなおして、それを使ったら継目が出なくなった。なんか微妙に処理してるのかもしれない。

で、ここでパターンとして再生されたテクスチャを「パターン取り込み」もして、こっちはブラシのテクスチャ表現で使用するパターンとして指定。このへん別途やらないといけないのが Painter より不便だが、ブラシにテクスチャがついたのだって Photoshop 7 で初めてなんだから、これでもかなりのもの。

Photoshop のテクスチャライザは Painter の「表面テクスチャの適用」(どちらも元パターンのグレースケールにもとづいて表面の凹凸に照明が当たった効果をシミュレートする)よりはちょっと面倒で、設定項目も少ないが、ひとつ利点がある。それは、「もとの絵の明るさを変えない」という点。Painter の「表面テクスチャの適用」で光源をいじると、元の絵の明るさを保持するのがむずかしい。あるいは何か回避方法があるのかもしれないが。

さて、Photoshop では、このテクスチャライザをかけたレイヤーの合成方法を Soft Light にするとちょうどいいのだが、Painter の Soft Light はなんか違う。Photoshop で作ったファイルを Painter で開くと、このテクスチャのレイヤーがほとんど見えない。Soft Light の合成の計算方法がちょっと違うらしい。Painter ではレイヤー合成方法を Overlay にして不透明度を 50% にすると、ちょうど Photoshop の Soft Light の不透明度 100% と同じになった。(Photoshop での全レイヤーコピーと Painter のクローン作成で得た画像を重ねて、合成方法 Difference でチェック。)

全体を 50% に縮小したらテクスチャがほとんど見えなくなってしまったので、Photoshop でも合成方法は Overlay にして、不透明度を 70% にして保存しなおし。左下のロゴは Painter で作成しておいた「凹凸」を Overlay で重ねたもの。

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2003.12.22

オレンジ防護服

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Painter で透明感のある着彩なんかを試したあとは、やっぱり Photoshop でもちょっとやってみないと、ということで。Photoshop はブラシ手法が随時「通常」とか「乗算」とか変更できるのが面白いし、Photoshop 7 ではブラシカスタマイズもちょっと柔軟になったようなんですが、「あれでこれでこうなブラシ」として保存、というような Painter のバリアントみたいな考えがなくて、もうちょっと設定要素の多い「プリセット」に保管するしかなく、しかしこれはブラシだけの置場ではない、というあたり面倒。

目だけブラシを乗算モードにして塗ってみました。途中、とても塗りにくい感じがしたけど、うまく色どうしが馴染まない(下にある色が溶けない)あたりを、焼込みとか覆い焼きとかを併用して回避していくと、もっと楽になるかも。線がヘロヘロしてるのは Photoshop の限界。Photoshop 7 使用、ピクセル等倍から 60% に縮小。

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